名称を紹介するときには、knwon asのほかにcalledも使われます。
The main window has a pane on the left containing directory trees called Tree View.
この場合も受動態で使われます。理由はknown asの場合と同様で、能動態では主語を明示しにくいことと、主題を主語として提示するのが自然であるためです。
当然、このcalledを日本語に翻訳するときも、原文のまま受動態として訳出するのではなく、能動態で訳出しなければなりません。日本語で名称を定義したり導入したりするときは能動態で書くからです。
受動態で書くと、
ツリー ビューと呼ばれる
になります。この句を訳文の中に組み込むと、
メイン ウインドウは、ツリー ビューと呼ばれるディレクトリ ツリーを含む左側のペインを持ちます。
注: calledの翻訳に焦点を当てるために、他の箇所は逐語訳としています。
まるで人ごとのような、無責任な印象の文になってしまいます。自分たちもその呼び方を積極的に支持しているのであれば、主体性をもってはっきりと書かなければなりません。能動態として訳出するのが正解です。
メイン ウインドウは、ツリー ビューというディレクトリ ツリーを含む左側のペインを持ちます。
なお、名称を定義したり導入したりするときに「……と呼ぶ」という表現はあまり見ません。「……という」と書くことが多いようです。