翻訳サンプル: Underground hydrogen storage (Grid energy storage) (1)

24 2月

電力の関連分野として資源 (新エネルギー) 分野の翻訳サンプルをお届けしています。水素によるエネルギー貯蔵について説明した項目Hydrogenを初めて取り上げてから数えて5回目の翻訳サンプルです。Hydrogenの初回に柔らかめの文体を採用したので、今回もその文体を引き継ぎます。

今回取り上げるのは、Hydrogenの中の小項目Underground hydrogen storageです。まずは、翻訳をご依頼された場合に通常私がお届けする水準の訳文から。日本語訳の読みやすさ・分かりやすさを重視して翻訳しています。

(訳文)
電力網でのエネルギー貯蔵
地下水素貯蔵

地下水素貯蔵は、地下の洞窟や岩塩ドーム、枯渇した油田やガス田で水素を貯蔵する技術です。Imperial Chemical Industries社 (ICI) は長年にわたって地下の洞窟に大量の気体水素を貯蔵してきましたが、問題は発生していません。欧州のHyUnderプロジェクトが2013年に指摘したところでは、風力と太陽エネルギーを貯蔵しようとすると、揚水発電や圧縮空気によるエネルギー貯蔵では容量が不足するため、洞窟がさらに85箇所必要になるとされています。

続いて、単価の低い翻訳でありがちな逐語訳の例を、比較のために掲載します。

(逐語訳の例。上記の翻訳サンプルと対比するために掲載しています)
電力網エネルギー貯蔵
地下水素貯蔵

地下水素貯蔵は、地下洞窟、岩塩ドーム、枯渇した油田、およびガス田で水素を貯蔵する行為です。大量の気体水素がImperial Chemical Industries (ICI) によって困難なく何年も地下洞窟に貯蔵されています。ヨーロッパのプロジェクトHyUnderは、2013年に、風力と太陽エネルギーの貯蔵のためには、PHESおよびCAESシステムではカバーできないため、追加の85の洞窟が必要であると指摘しました。

(原文)
Grid energy storage
Underground hydrogen storage

Underground hydrogen storage is the practice of hydrogen storage in underground caverns, salt domes and depleted oil and gas fields. Large quantities of gaseous hydrogen have been stored in underground caverns by Imperial Chemical Industries (ICI) for many years without any difficulties. The European project Hyunder indicated in 2013 that for the storage of wind and solar energy an additional 85 caverns are required as it can’t be covered by PHES and CAES systems.

コメント:
1. Imperial Chemical Industriesは社名です。今回は、エネルギー関連の技術について少し詳しく知りたいと考える人を読者として想定して、フルスペルの社名を出しました。気軽な読み物として書く場合は、カタカナ表記にするか、フルスペルの社名を省略して単にICI社とします。

注:
1. 原文は英語版Wikipediaから転載しました。
2. 上記の翻訳サンプルは、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたウィキペディアの項目「Grid energy storage」を素材として二次利用しています。


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