翻訳サンプル: Hydrogen (Grid energy storage) (4)

15 2月

電力の関連分野として資源 (新エネルギー) 分野の翻訳サンプルをお届けしています。第1回の翻訳サンプルから継続してHydrogenを取り上げています。今回もその続きです。初回に柔らかめの文体を採用したので、今回もその文体を引き継ぎます。

引用元のページを見ると、前回の翻訳サンプルで翻訳した範囲の後に断片的な記述 (Biohydrogen is a process … とMicro combined heat and power (microCHP) …) がありますが、この記述は断片的に過ぎるため、翻訳サンプルから省略します。今回お届けする翻訳サンプルは、その後の段落を翻訳したものです。

まずは、翻訳をご依頼された場合に通常私がお届けする水準の訳文から。日本語訳の読みやすさ・分かりやすさを重視して翻訳しています。読者に与える印象が重要になる翻訳 (書籍やパンフレット、営業資料など) の場合はこの訳をお勧めします。

(訳文)
電力網でのエネルギー貯蔵
水素

原子力発電所によっては、水素の製造と組み合わせることでメリットを得られる可能性があります。第4世代の原子炉である高温 (950~1000℃) ガス冷却炉では、核熱エネルギーを利用して、硫黄-ヨウ素サイクルのように熱化学的な方法で水を電気分解して水素を得られると考えられています。最初の商用炉は2030年に実現すると予想されています。

続いて、単価の低い翻訳でありがちな逐語訳の例を、比較のために掲載します。

(逐語訳の例。上記の翻訳サンプルと対比するために掲載しています)
電力網エネルギー貯蔵
水素

一部の原子力発電所は、水素製造との共生から利益を得られる可能性があります。高温 (950~1000℃) ガス冷却の第IV世代原子炉は、核熱を利用して、硫黄-ヨウ素サイクルのように熱化学的な方法で水から水素を電気分解できます。最初の商用炉が2030年に予想されています。

(原文)
Grid energy storage
Hydrogen

Some nuclear power plants may be able to benefit from a symbiosis with hydrogen production. High temperature (950 to 1,000 ℃) gas cooled nuclear generation IV reactors have the potential to electrolyze hydrogen from water by thermochemical means using nuclear heat as in the sulfur-iodine cycle. The first commercial reactors are expected in 2030.

注:
1. 原文は英語版Wikipediaから転載しました。
2. 上記の翻訳サンプルは、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたウィキペディアの項目「Grid energy storage」を素材として二次利用しています。


有限会社トランスフロンティア
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